山中温泉ってこんなところ
- ポイント
- 山中温泉(やまなかおんせん)は1,300年の古い歴史を持つ、石川県加賀市にある温泉です。高僧行基の開湯と伝わります。
平安時代に鎌倉武士・長谷部信連が傷を負った白鷺が傷を癒しているのを発見し、掘ってみたところ温泉が湧き出た、という伝説もあります。
『奥のほそ道』の松尾芭蕉は、温泉嫌いであった芭蕉が山中温泉は格別気に入り、有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と称えました。9日も滞在し、「山中や菊はたおらぬ湯の匂」の句を残しています。
山中温泉は文字通り「山の中」にあり、山・渓谷・川など豊かな自然に包まれています。一帯は「鶴仙渓(かくせんきょう)」という景勝地です。
川には草月流家元がデザインしたユニークな形の「あやとりはし」や、女優・樋口可南子さんのデビュー作となったTBS系テレビ小説『こおろぎ橋』で知られる「こおろぎ橋」が架かっています。
共同浴場「総湯 菊の湯」、蒔絵の格天井が見事な「山中座」、温泉情緒ある「ゆげ街道」なども見どころです。